2008-06-17
6月歌舞伎座 錦之助さんの左衛門
6/8に六月大歌舞伎 昼の部を観た。
最近富に時蔵さんのいない舞台に熱の入らない私。
今回もとりあえず大作だし、あまりバランス悪い観劇も世間体悪く(笑)・・・
という本末転倒な理由で行ってみる。
案の定、作品として心惹かれるものの役者さんが・・・(以下自粛
で、ついつい序幕では気が載らなかったけど
ふと気がつくと錦之助さんの左衛門が良い。
この作品をパロった「白浪五人男」を先に見てしまい
同じ立場にある菊五郎さん演じる小太郎と比べてみると
もちろん(もちろん?・笑)色気や存在感は薄いけれど
無理せずおっとりとした若殿を演じていたと思う。
筋の中で、主体性のない、周りに流されてしまった左衛門という人物には
却ってこの薄さがよいのかもしれない。
考えてみればこの左衛門とその家族というのは何ともかわいそうなで
被害者・・と言ってもいいのではないか。
そのような悲哀を錦之助さんは大仰でなく、ほどよく全身であらわしていた。
大声で「錦之助さん素敵〜(はあと)」と叫んでしまうような心の高ぶりを伴うものでなく
ただじわじわと観終わってから「よかったな・・・」と思わせてくれた左衛門だった。
歌舞伎役者としての”錦之助”は二代目といいながらも、
先代は特に型や”ニン”というものは作り上げる前に映画へ行ってしまった。
なので今の錦之助さんが歌舞伎役者”錦之助”の基を作ると行ってもいいと思う。
(先代錦之助さんのごひいきさんが読んでたらごめんなさい)
襲名以来、役者ぶりが大きくなったという話をよく耳にしてはいたが
私自身では、「信二郎さんのころからこれくらいできてたわよ」・・な気持ちで
その周囲の評価をまともに受け取ってはいなかったけれど、
一体どんな歌舞伎役者”錦之助”を作っていってくれるのか楽しみ・・と
今回の舞台をみて初めて思った。 この気持ちが続きますように・・(笑
*錦之助さんのカテゴリは作ってなので、でも「他」というのも何なので
今回は「お子たち」の仲間に入れてみました*


