2008-04-17
勧進帳の弁慶
仁左衛門さんの弁慶のこともちょっと書いておきたい。
長年、仁左衛門さんの富樫を拝見したいと思っていた私には
今回の配役はちょっと残念だった。
でも、仁左衛門さんの写真集(持ってるんだ〜♪)でみた弁慶は
他のどの弁慶よりもいい男で格好良かったので
今回はそっちに重点をおいて観ようと思った。
実際、いい男だった。弁慶の顔をした仁左衛門さんは
凛々しくも力強く素晴らしい弁慶だった。
細すぎない?と思った体も仁左衛門さん独特の作りこまれた型で
大きく立派な姿だった。
わたし的に唯一残念だったことはその立派な体に合わせてか
声をとても低く作られていて弁慶らしいといえばらしいのだけど、
いつもの声の伸びが感じられず
勧進帳を読む場面でも(ここは誰でも低くするものとは思うけど)
富樫との山伏問答(っていうか?)でもやや単調に思えてしまったこと。
山伏問答(っていうか?)は結構山場と思っていたので
ここで盛り上がれなかった自分がちょっと悲しかった。
やっぱり富樫で「早まりたもうな、番卒どもが・・」が聞きたかったな〜
なんて思ってみたり(CD持ってるんだ〜♪)
今回仁左衛門さんの弁慶で特徴的だなと思ったことは
富樫が一旦去り、義経主従のみになった時
とても弁慶を小さく演じられていたこと。
はじめの出の時はほかの弁慶役者さんと同じくらいの
対・義経の大きさであったけれど(それほどかしこまってはいない感じ)
義経を打擲してしまった後の姿は本当に小さくて
本当に申し訳ないと思う気持ちが表れていたような気がした。
文楽の「義経千本桜」の’バカ者な(笑)’弁慶が義経に叱られてる時の
そんな姿と重なるものがあった。
千秋楽にあともう1度、弁慶さん拝見。 楽しみだ。


