2007-09-26
「番町皿屋敷」千穐楽
9/24 松戸森のホール21にて
初日以来の逢瀬。
この23日間の間にいろいろな人の
レポートなどを読んでしまい心は複雑。
そうなのか、そうになってしまったのか
幕が開き実際に舞台の上のお菊@時蔵さんを
拝見するまで気が気じゃなかった。
結果としては杞憂に終わったと言うべきか・・・
ただ初日に比べてお芝居が変わっていたと思う。
はっきりとわかりやすく演じられていたのでは・・
これはお菊ばかりでなく播磨@梅玉さんも同じ。
表情や動作がとても細かく表現力豊かに動く。
普段歌舞伎を観ない人にもわかりやすく・・を
目指してたのかな〜と勝手に解釈してみたり
それが今回はお二人のお芝居に
濃い味わいを加味してたように思えた。
特に印象深かったのは
お菊が皿を割った後で播磨が粗相なら仕方なし処理し
十太夫を座敷から去らせた後、
一瞬にして播磨の表情がとても柔らいだこと。
甘い表情といっていいと思う。
お菊への愛があふれんばかりの表情だった。
そしてその視線を受けるお菊の表情。
あの時の播磨の表情をみて
「お菊は取り返しのないことをしてしまった」と
私がなぜか後悔の念でいっぱいになってしまった。
だからお皿割っちゃだめ〜と言ったのに
(心の中で)
その後の二人きりの幸せな時間。
お菊にとって幸せの絶頂。
この時のお二人の作り出す空気の甘いこと、濃いこと。
今までこのお二人でこんなに濃密な愛の空気を
作り出されたことがあっただろうか・・・
観ている私が照れくさくなるほどな二人の空気。
そしてまた十太夫が戻ってきて真実が暴露される。
あっという間に遮断されてしまった幸せな時間。
お菊の絶望の表情を見ていると
私の心の中まで真っ黒い幕がおろされたようだった。
あとは播磨の青ざめた絶望の怒りに
お菊、奴権次と共に私もおののき
許されるはずのないお菊への許しを祈ってしまう。
最後にお菊は斬られる。
初日よりもややゆっくりな時をかけて倒れこむお菊と、
そのお菊の沈めた井戸を覗き込む播磨を
ずっと気を張って観ていたような気がする。
播磨が槍をもって喧嘩に走りだしていって
やっと私も息をつくことができた。
ふぅ〜・・・


